これから競馬などの賭け事を始めようか迷っているなら、自分がギャンブル依存症になりやすいタイプかどうかを事前に確認することが大切です。
もしそのタイプであれば、経済的な破綻などを引き起こす可能性があるので、思いとどまるのも一つの手といえます。
また、なりやすいことを自覚したうえで自制しながら楽しむという手段もあるでしょう。
いずれにせよ最初に把握しておくことが大切です。
いろいろなタイプの人が該当しますが、そのなかでも代表的なのは快感におぼれやすい人です。
一度でも大勝ちをすると、そのときの快感が忘れられなくなってしまいます。
負けが続いて嫌な気持ちになっていても、ギャンブルで勝つことが、それを払拭できる唯一の方法のように感じるようになるのです。
たった一度勝っただけでも、そのときの興奮がすべての負けを帳消しにしてくれるほどの役割を担っています。
ギャンブルで勝利すると嬉しいと感じるのは変なことではなく、多かれ少なかれそういった感情に支配されるものです。
それが残り続ける程度が人によって異なるというわけです。
学歴など過去の栄光の栄光にすがりつく傾向があるなら、ギャンブルの大勝を引きずる可能性も高いので注意しなければなりません。
また、負けず嫌いの人も十分に警戒しましょう。
何とか負けを取り返そうとして、抜け出せなくなってしまうリスクがあるからです。
お金を得るという目的を忘れてしまうわけではありませんが、それよりも勝負に勝てないことのほうが悔しくて、ひたすら賭けを続ける泥沼にはまってしまいがちです。
多少取り返したぐらいでは満足できなくて、勝ち越すまで連戦をするようなケースも見受けられます。
ましてや周りに連勝している人がいた場合は、悔しさが何倍にも膨れ上がってしまうので危険です。
取り換えすどころか支出が増える一方になり、精神的にも疲弊しきった状況になりかねません。
自分がそういった状態になっていることが分かっても、負けず嫌いの性根がわざわいしてストップできないのが問題です。
さらに、親族にギャンブル好きな人がいるケースも注意したほうが良いでしょう。
特にギャンブルをしている様子を幼い頃に見たことがあるなら気を付けてください。
ギャンブルに対する意識のハードルが他の人よりも低くなっている可能性があります。
たとえば、父親に頻繁に競馬場に連れていってもらっていた経験があると、競馬が普通の娯楽のように感じられてしまいます。
遊園地のアトラクションにお金を使うような感覚で、気楽に馬券を購入してしまうようになるのです。
幼少期の楽しい想い出として記憶しているなら、なおさらそうなる可能性が高くなってしまいます。
ただし、家族の崩壊につながるなど悲しい想い出として残っていても油断してはいけません。
ギャンブルに対する嫌悪感があったとしても、賭けることを他の人よりも身近に感じているのは間違いないからです。
何かの拍子にはまってしまう可能性はゼロではないので、しっかり警戒しておくのに越したことはありません。
現実逃避をすることが多い人も、ギャンブル依存症になるケースがよくあります。
ギャンブルという非日常的な行為をしている間は、仕事や人間関係といった現実のしがらみを忘れられるからです。
日常生活で嫌なことがあると、すぐにギャンブルで気を紛らわそうとします。
負けたとしても、賭けている間は現実を忘れていられるので大した問題とは考えていません。
現実と向き合うのが嫌な状況に追い込まれてしまうと、毎日のようにギャンブルをするようになってしまいます。
その結果、出費が増えていく一方となって、今度は現実の生活に悪影響を及ぼすようになりやすいです。