Revista Comunicación

看護師1年目。看護師のやりがいを見いだすまでの道のり。

Publicado el 17 agosto 2019 por Anncommunity

こんにちは。看護師あんこです。

看護師になり、数年は仕事に追われる毎日で目の前の事だけに集中し、患者さんとゆっくり話をする時間もない。
心に余裕のない日々を過ごしていました。
1年目の配属先はICU。
「医療では先ず救急を勉強したい!」と思い、希望してICUに配属されたのですが、すぐに後悔することとなったのです。
何故、看護師になったのだろう?(なってしまったのだろう?)このまま続けて良いのか?
看護師をやっていて楽しいのか?今後も看護師を続けたいのか?
私の答えは全てNOでした。すぐにでも、明日にでも辞めたいと思い続けていたのです。
元々、私が看護師になりたいと思ったきっかけは、祖父の入院・介護がきっかけでした。
祖父が入院した際、家族でお見舞いに行き、祖父の為に何か力になることをしたいと考えましたが、
医療に無知な私は手を出すことに躊躇しました。
話かけても良いのか、手を触っても良いのか。
小さなことでも祖父へ何か悪い影響が起きないか気になりました。
祖父は最後、在宅で看取られましたが、
自宅へお見舞いに行った際も、体調の変動があり、何をして良いのか自分の無力さが悲しかったのです。
患者さんのサポートってどうやるのだろう。何をしたら祖父の役に立てたのだろうか。疑問でした。
また、家族や自分に家族を持った時に大切な人を守りたいと思い、手に職を持ちたいと思いました。
その後、社会人入試から看護師の道へ。
以前の祖父と同じ立場である"患者さん"の役に立ちたい。
医療で学んだ事を家族や大切な人の為にも還元したい。
そんな思いで医療業界に入りました。
しかし、想像とは全く異なる世界で戸惑いました。

ICUとは、Intensive Care Unitの略で、集中治療室の事を指し24時間管理が必要な重症患者さんをケアします。

ICU配属当初,やりがいが見つからない

医療不信。ゆっくり患者さんと関われない葛藤。業務に追われる日々。
患者さんの対応する時間もない。環境整備やルート確保、吸引、バイタル測定・処置で時間いっぱいに過ぎていく日々。
仕事のやりがいを感じる前に、心が壊れていまいそうでした。
教員が言っていた看護の素晴らしさって何だろう。綺麗事なのではないか。と看護師3年目頃まで考えていました。
1年目は何もかもが初めてのことであり、知識も技術も使い物にならないレベルです。その状況でICUは正直とてもキツかったです。
色々理解しようとしても仕事の疲れで帰宅後も勉強する気になれない。帰宅後はご飯とお風呂、寝るだけの日々で精一杯。何のために働いているのか疑問の日々が続きました。更に、何から勉強をしたら良いのか優先順位も分からない状態でした。日々、手技を実践する毎日。その予習をする時間だけしかありませんでした。目の前の事にしか集中出来ない不甲斐なさ。自己嫌悪にも陥りました。

ICUでの現場でやりがいを見いだす

しかし少しずつやりがいも見いだせるようになってきたのです。
仕事で経験を積み、知識や疾患を知っていき、良い環境で働ける中で余裕も生まれたのかもしれません。
やりがいを感じた瞬間は、以下の通りです。
・患者さんの救急対応を行い、命が助かった時。
・患者さんやご家族から感謝された時。
・患者さんのADLが改善された時。
特に、高齢者になると筋力が衰え、ADLの低下、認知機能も低下し、
やがて全ての人々は医療・福祉の・介護者(家族や福祉関係など)の力を要します。
また、認知機能が低下した患者さんに関しては、主に介護者の負担が大きくなります。
家族の方は様々な悩みを抱えている為、看護師に相談にくる方も多くいらっしゃいます。
どんな方法で介護を行っていけば良いのか・在宅での介護、施設への入所等、どんな選択肢があるのか。悩みを抱えています。
介護者がストレスを感じている時、
心の負担を少しでも軽減出来るよう傾聴を行い、情報提供を行っていき、
必要があれば、医師も交えて話し合うこともあります。
介護者は大きなストレスを抱え、孤独感や家族が老いていく現状を心配しており、聞いて欲しいのです。
(もちろん、関心のない親族の方もいらっしゃいます。)
看護師が介護者の悩みや気持ちを聞くだけで涙を流される方もいらっしゃいます。
看護師が聞くだけでも、感謝して下さるのです。
感情を言葉に出すだけで、気持ちの整理が出来たり、心がスッキリするのでしょう。
でも、我々看護師はこの言葉に支えられています。
人の役に立てた。そう実感できる瞬間が私にとっての仕事のやりがいに繋がっています。

ICUでのやりがいのエピソード

今までで一番印象に残った、患者さんとの関わりがあります。
ある患者さんは精神疾患も持っており、易怒性(+)、大声・暴言・暴力行為もある方でした。
しかし、患者さん本人にとってはそのような状況になるご本人なりの理由があります。
その理由を聞き、患者さんと向きあう事でその患者さんは落ち着きを取り戻すことが出来ていたのです。
そのような関係を続けていく内に、私に対する信頼が大きくなっていった事を覚えています。
その後、その患者さんはICUから外部屋に移り、その後精神症状悪化で他院へ入院となったのですが、そのご家族がご丁寧に私宛に訪ねてきました。「家内が○○(私)さんには、大変お世話になったから、必ずお礼を言うように。と言われまして、こちらに伺いました。」
ご家族はお礼を言う為に、私の所へ来て下さったのです。
驚きと嬉しさと感謝の思いが押し寄せました。
正解のない看護において、このような関わり合いが出来た事は、自分の看護が患者さんご本人にとって、ベストに近い看護になったのしれない。少しだけそう思う事が出来ました。こちらの患者さん、ご家族から看護師としての仕事のやりがいを見いだして下さり、自信を頂けた出来事でした。これからも、出来る限り患者さんと向き合うことを大切にしていきたいと思います。

医療人としての続く苦労・大切なこと

ICUを離れても医療人として働くことは、同じ苦労や悩みが尽きません。看護は、正解がありません。教科書通りにもいきません。疾患や症状、個別性を考えて、ベストな答えを考えてゆく。その繰り返しです。その方の疾患や症状から予想をして判断していくことがこれからも求められます。また、受け持つ患者さんに対する責任がありますので毎日緊張の連続です。現在はICUでは働いていませんが、時折、命を守るプレッシャーに押しつぶされそうになることもあります。常に緊張のスイッチがONの状態で、仕事に行くことが嫌なことも多々あります。また、医療スタッフの人員も少ないことから常に患者から目を離せず、転倒リスクの高い人は随時見守りが必要となります。転倒した場合、骨折の可能性、入院、寝たきりの可能性も出てくるので責任問題にもなり得るのです。看護師も人間です。毎日良いコンディションで仕事をしている訳ではありません。また、一人で仕事を回すことも出来ないため、一緒に働くスタッフとの協調も大切となります。人間関係が常に必要となる環境だけあって、スタッフとの相性も大切になります。医療現場では人間関係の悩みも多く聞かれます。看護師が集まれば、看護師それぞれの看護感も異なります。看護師同士でも異業種のスタッフでも人間関係の苦労からはなかなか抜け出せない所だと思います。


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