Revista Comunicación

一度は辞めたいと思う看護職。私が退職を決意した日の出来事。

Publicado el 13 febrero 2020 por Anncommunity
一度は辞めたいと思う看護職。私が退職を決意した日の出来事。

今日は。
看護師のあんこです。

私は看護師1年目、適応障害と診断されました

新卒でICUに(希望を出し)配属されましたが、
予想以上に重篤な患者さん、鳴り響くモニターや呼吸器のアラーム音、患者さんからのナースコール。

忙しく日々時間が過ぎ、命を管理していくという看護の重圧に押しつぶされました。

自分の受持ち患者が、自分の責任で亡くなったらどうしよう。
患者さんの観察、投薬はきちんと出来ているのか。
夜勤看護師へ迷惑かけずに、仕事が残ってないか。

毎日が不安でした。

icuでの仕事内容は?

ICUとは:Intensive Care Unit=集中治療室という意味です。
一般の患者さんより病状・状態が重く、集中的な治療を要する患者さんを看る場所です。ope後や生命の危機にある患者さんを受け入れるためモニターや人工呼吸器・輸液が繋がっている患者さんがほとんどです。これらの機器や医療関係者の監視・観察によって日々管理されています。つまり、これらの機器の取り扱い、緊急性の高い患者さんの対応・処置が求められる現場です。

心電図の見方(異常・正常を見分けられる)、救急患者の入院受入・アナムネ・ope出し/ope後のケア・呼吸器の管理、モニターの管理、ルート確保の技術(病状が重い方がいるので何度も使った血管が痛んでいたり、高齢の方はルートが取りづらい患者さんもいます)、シリンジポンプの使い方、患者さんが急変した際に気管挿管をベット上で行うこともありその介助手順など、緊急対応に対する行動が出来るか、ドクターの介助も含めて問われる所です。

また、重症度によって話せない・喋れない・コミュニケーションが全く取れない患者さんもおり、痛み・不調を訴えることが出来ない為、観察が重要となります。観察に関しては病態生理学・疾患に対する症状・そのリスクを考え、必要な観察事項を考えて管理をしていく能力が必要となります。

icuでの適正とは?

icuで働く人は、どんな人が向いているのか。私がICUで働いて感じたことは、救急の場合でも動じない強い精神力がある人、人の死や処置、医療行為に物怖じせずに働ける人、アセスメント能力がある人。が向いていると私は思います。私が1年目でicuに配属が決まり、働きだした際、死や医療行為が苦手で、モニターのアラーム音が鳴ると恐怖でした。アラーム=異常音。何が起こったのか、異常がある場合、どんな看護をしたら良いのか、自分だけで判断できるのか、アラーム音の所に行くまでに色々考え、怯えていました。そんな恐怖感から私の精神は疲弊していきました。icuで働くある看護師は物怖じせずに看護を行なっていたことが印象的でした。感情移入してしまったり、医療行為に対して恐怖感を多く持つタイプの方は精神的に病んでしまう可能性があります。

icuではどんなストレスがあるのか?

看護師の性格にもよりますが、私は以下の事がストレスの要因でした。
・(命の危機があるためか・・?)先輩看護師の言葉のキツさ・汚さ。
・死と向き合うこと
・穿刺
・何も訴えられない・意識のない患者さんに対するケア=自分の看護にミスや抜けは無かったのか常に考えた
・アラーム音・異常の際の対応
・命に直結する機器の取り扱い
・1つ1つの医療行為に対するリスクが高いこと(常に根拠を必要とすること)
・責任が重いこと
・家族対応

辞めたいのに理解を得られない現実

私のように新卒での配属もあり得ますが、一般的にはICU以外の部署で何年か働き基礎的な知識や技術を学んでからICUに配属されるケースが多いようです。私の友人も3年間内科系の部署で働きその後、ICUで勤務しています。緊急性の高い患者さんを看護していくには、時に瞬時にアセスメント・判断・処置を求められることが多いことが挙げられます。早期異常の発見やリスク管理が非常に重要ですので、基礎知識・技術を学んでから配属された方が良いと考えます。

家族や(看護師でない)親しい友人に辞めたい旨の相談をしましたが、
理解はなかなか得られませんでした。

「せっかく頑張って学校行ったのに。」
「せっかく頑張って資格取ったのに。」
「看護師になれたのに辞めたらもったいないよ。」
「経験を積まないと意味がない」
沢山の人に相談しましたが、言われることは同じでした。

頑張ることが既に限界だからこそ、辞めたいのに、
何がもったいないのか?
何故理解が得られないのか?
私が間違っているのか?
私の精神が弱いのか?

何が正解なのか、分かりませんでした。

同じ時期、
学生時代の友人に相談をした所、友人も仕事のストレスで病院を辞める準備をしているとの事で相談に乗ってもらいました。
やっと、分かり合える人に出会えたと思えました。

でも、既に心は限界でした。

ある日、勤務先の病院に向かう際、車が横切りました。
「車に引かれれば、病院に行かなくていいのかも!」このまま入院して辞められるのではないか。

この感情を知り、私は看護師を辞めたいんだと本当に思い始めました。

気がつくと、職場のストレスから、小さいことにイライラする生活が続いていました。
夜寝る時は、朝が来ないで欲しい。
明日の送りは誰が担当だろう。
急変は起こらないか。
こんなにストレスを抱えて何の為に生きているのだろう?
寝る前に考えてしまう不安や心配事は沢山ありました。

このままだと自分が壊れてしまうかも。。
身の危険を感じました。

そして、
看護師を辞めて、先ず自分を大切にしようと決意しました。

学生時代の友人にどのように退職の準備をしているか聞いた所、
精神科で診断書を貰い、病院に提出したとのことで、友人と一緒に受診を勧められ、受診を行ったのです。

友人が受診をしたのは、某有名なメンタルクリニックでした。
病院内は成人の方々が多数おり、受診を待っていました。

問診票を記載した後、診察を待ちました。
暫くすると、私の名前が呼ばれ、診察室に入ると、ドクター1名と看護師1名がおり、
ドクターの問診内容を看護師がパソコンに記録を入力していました。

心の中で、私もこの看護師さんのようなパソコンを打つ仕事がしたい。と思いました。
転職を考えていた私は、クリニックで夜勤がないし、病棟より楽そうかも!という印象があり、
その病院の看護師求人情報を見ましたが、最低1年間、精神科での臨床経験が必要。という条件でした。
私は、精神科の経験がないので応募は出来ない。と少しがっかりした事を覚えています。

診察が終わり、診断書・内服薬を頂き、何だか一区切りついたような気分でした。
これでいつでも辞められる!診断書があれば病院側は辞めることに対してNOとは言えないだろう。
診断書と内服薬は持っているだけでお守りのような安心感があったのです。

次の日から、これらのお守りを常にバックに入れ、
病棟では「いつでも私は辞められる」そう思いながら勤務していました。
そして、同時に転職活動を始めたのです。

このような過去を持つ私ですが、
転職して、今は楽しく看護師をしています。

看護師の方、看護師という資格を持っている以上、プロとして認識され、責任が問われる仕事です。
それ故、様々な責任やストレスを抱えていると思いますが、自分の感情にも向き合い、ご自愛下さい。

私は、同じ時期に転職を考えていた友人にとても救われました。
色々な情報をくれたり、話をしたり、精神的にすごく支えてもらいました。

もし、私のように仕事に行き詰まりを感じている方々がおられましたら、身近な方々・転職会社の方に相談してみて下さい。
1人で悩まないことが大切です。

心や身体からのSOSを見逃さず、ご自身の身体を守って下さい。
私の体験談が少しでも参考になれたら幸いです。


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