今日は。
看護師あんこです。
本日は、看護計画の最終版、3〜4週目の看護計画についてお話させて頂きます。
この時期になると、実習も終わりに近づく頃だなあと思います。
患者さんと親しくなれば、厳しいだけど実習が終わるのも寂しいなあと思っていました。
実習病棟によっても異なりますが、この時期は、学生の援助が無くなることを視野に入れ、援助を行ないました。
今までは、ほぼ毎日学生なりの援助を行ってきましたが、患者さんの入院中ずっと学生が援助出来る訳ではありませんね。
つまり、学生がいたから出来た援助を、出来ることであれば、自己管理が出来る方向に変えていきます。
これは、援助計画や患者さんの状態によって出来るか否かは異なりますが、慢性期の患者さんや整形の患者さんに関しては出来る事は見つかりやすいかもしれません。
また、脳外の実習でも機会は多いかと思います。
私が受ち患者さんのケース
私は実際に、整形の実習で手の伸展が困難な患者さんを受け持ちさせて頂きました。
オペを受け、リハビリをしていたのです。
通常、リハビリはリハビリ室でPT OTの方と一緒にリハビリ室で行います。
道具を使用して、細かい作業の練習も徐々に取り入れていました。
患者さんとお話した所、とてもリハビリに意欲のある方で、リハビリの際も真剣に行い、集中していました。
その為、私はベッド上で出来るリハビリの道具を作ることにしました。
指導者さんへ毎回リハビリに同行したい旨を伝え、OT PTさんから鍛えている場所や動作の根拠を聞き、有効な練習方法・動作もお伺いしてコツコツ情報収集を行いました。
作った試作品を患者さんに使用してもらい、使いにくい部分を教えて頂きながら、日々改良していったのです。
実習の最終日までには、患者さんにとって良い作品が出来るようにしたい。と思い、記録と改良で寝る時間もなく過ぎて行き、情報収集と修正を重ねていったのです。
無事に最終日までには、リハビリの機械が出来上がり、ほっとしました。
患者さんは、私の実習が終わった後も使用してくれた様です。
小さな力にしかならないかと思いますが、患者さんの回復を助ける一員として役割を果たせたのかな。と嬉しく思いました。
また、そのリハビリの機械は病院内の雑誌に掲載されたそうで、自身の実習の最終目標は間違いではなかったと自信が持てました。
受け持ち後半で考えるべき事
このように、2週目以降の期間で学生と患者さんでベストな方法を見つけ、3週目辺りからは、患者さん自身で自己管理が出来るようにしていくと良いと思います。
要約しますと、
例)
マヒのある人が、自分で体を拭けないなど、不自由がある場合、リハビリ見学を一緒に見学して、どのようなリハビリを行なうのか把握する。
患者さんがリハビリ時間だけでなく、ベッドサイドでも同じようなリハビリを行なえるようにリハビリグッズを作る。
評価⇔修正を行い、ベストな形にして実習を終えるイメージです。
もちろん、これを行なうには、患者さん本人がリハビリについて前向きな姿勢をどう引き出すか、興味のありそうな事は何か、自宅で趣味として行ってきたことは何か、今までどのような職業で働いてきたのか。など、情報収集をして患者さんに興味を持って頂くことが必要となります。
他には、患者さんに飲水量の管理が出来ていない場合、飲水管理が出来るようなベッド周りの環境を整えたり、飲水管理がしやすい様なシステムを考えたり、指導をしたり、パンフレットを作ったりしました。
もちろん、患者さんが理解力もなく、ADLが低く、自立を見込めないような状態の場合は実行は出来ませんね。
その場合は、(看護診断からの)看護援助をひたすら繰り返す。
この場合、援助中に問題点や改善点を小さい事でも良いので、見つけて翌日改善点を実行⇔評価を繰り返します。
そうして、行動計画の看護目標を乗り切りましょう。
実習は大変ですが、様々な背景を持つ患者さんから学ばせて頂くことが多くあります。
また、国試の勉強も兼ねていますので、実りある実習になることを願っています。